2006年06月29日
オートバイをユーザー車検で通してきました。

ご存知の方も多いと思いますがユーザー車検とは
自分で陸自に車両を持ち込んで、車検を受ける事です。
良いところと場合によっては良くない所があります。
良いのはまず費用が安い事。
今回の400ccのバイクの場合重量税5000円+自賠責保険24ヶ月継続20150円+
検査手数料1400円+用紙代(確か30円)
トータル26550円です。
次に時間。今日陸運支局の門をくぐったのが9時ちょうど
全て終えて門を出たのが9時30分過ぎ。空いていて、且つ事がスムーズに
行くと大抵はこれくらいです。(横浜陸自の場合)
一時間かかっていません。
普段から車、又はバイクの状態を把握していて消耗品のサイクルを
自分で管理していれば車検だからと言って大掛かりに”整備”をすることは
ないのですね。車検に際して必要なのは”点検”なのです。
その結果、必要とあれば部品を交換する。調整するという順番になります。
次にユーザー車検の「場合によっては」良くない所
今、ユーザー車検代行のチラシや広告がを良く見かけます。
上記の金額に1~2万円程度の料金でユーザー車検を「代行」してくれる
システムです。そのこと自体は悪くは無いのですが、
決定的に車検に通らない程、悪い部分は無いにせよ車検をパスした後の
24ヶ月(つまり次の車検)は基本的に視野に入っていません。
安いから、、の一点で飛びついてしまうと4年間ブレーキフルードも
冷却水もそのまま、、という事になります。
自己責任と言えばそれまでですが、それでは済まない事になる可能性も
あります。
昔、車屋さんは36ヶ月で○○をオーバーホール、下回りはスチーム洗浄後、黒塗装。
次の24ヶ月では○○を交換、○○をオーバーホールという感じでやっていました。
これはお金は掛かるけれど、車を乗りっぱなしで居る人にとっては、ある意味
良かったのかもしれません。良心的な、、例えば使用状況や車の状態を見た上で
そうした整備をしてくれる車屋さんも、きっとあった筈です。
でも、そうでない車屋さんも沢山ありました。
20年前、、、自分は某ディーラーの整備士でした。
車検はおそらく1000台以上はこなしていると思います。
殆ど機械的に問題の無い部品を何度も何度も交換しました。
でも逆に壊れてしまうギリギリの状態の部品も何度も分解整備してきました。
その内に、ここは必要。ここは過剰、というラインが見えてきました。
10年前位から「ユーザー車検」がにわかに広まって来て代行屋という
職種が出てきたときに、(自分はもう整備の仕事はしていませんでしたが)
きっと今度は「何もしない」方向に大きく振れた車が多くなってくるのかもな、、
などと心配になったのを覚えています。
そして今。やっと少し自分が以前から、こういう車検をしてくれたら良いのにな、、
という業者が出てきたように思います。点検は自分では出来ない人の代わりに
やるけれども、そのプロセスを一部始終見せてくれる車屋さん。
消耗している部分や問題のある部分を実際にユーザーが目で見て確認して
同意の上で交換作業に入る、、というようなスタイルです。
今回は自分で通したのですが、次回やるときはそういう業者でお金を払って
やってみても良いかな、(体験してみたい)なんて思っています。
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