ベーデンパウエル卿の最後の手紙

yas1031

2006年09月07日 22:18

先日、ネットであれこれ巡っている内に
ボーイスカウトの創始者ベーデンパウエルの世界のスカウトに
向けた「最後のメッセージ」に出会いました。


私は子供の頃ボーイスカウトに入っていたわけでは無いのですが
この文章は、とても印象に残り気に入りました。
既に知っている方も沢山いると思うのですが、いつでも自分が
見ることが出来るという理由もありUPさせて貰いました。



「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「

スカウト諸君 !

 「ピーターパン」の劇を見たことのある人なら、海賊の首領が
多分死ぬときには、最後の演説をするひまはないにちが
いないと思って、いつもその演説をしていたことを、覚えている
だろう。私もそれと同じように、いますぐ死ぬわけではないが、
その日は遠くないと思うので、君たちにさようならとわかれの
言葉を贈りたい。これは、君たちへの私の最後の言葉に
なるのだから、よくかみしめて読んでくれたまえ。

 私は非常に幸福な人生を送った。それだから、君たち
一人一人にも、同じように幸福な人生を、歩んでもらいたいと
願っている。 私たちが幸福に暮し人生を楽しむようにと、
このすばらしい世界に神様は生まれさせて下さったのだと、
私は信じている。金持ちになっても、社会的に成功しても、
わがままができても、それによって幸福にはなれない。
幸福に一歩近づく道は、少年のときに、健康で強い体を
つくっておくことである。そうしておけば大人になった時、
世の中の役に立つ人になって、人生を楽しむことができる。

 自然研究をすると、神が君たちのために、この世界を、
美しいものやすばらしいものに満ち満ちた、楽しいところに
おつくりになったことが、よくわかる。今与えられているものに
満足して、最善をつくし、物事に希望をもって、悲観的に
ならないようにしたまえ。

 しかし、幸福を得るほんとうの道は、ほかの人に幸福を
分け与えることにある。この世の中を、君が受け継いだ
時より、少しでもよくしてあとの人に残すように努力したなら、
死ぬ時が来ても、とにかく自分は一生をむだにしないで
最善をつくしたのだという満足感をもって、幸福に人生を送り
幸福に死ぬことができる。幸福に人生を送り幸福に
死ぬために、この考えにしたがって、「そなえよつねに」を
忘れず、大人になっても、いつもスカウトのちかいとおきてを、
堅く守りたまえ。どうぞ
君たちにそれができるように、神よ、お守りください。




君たちの友

ベーデン-パウエル・オブ・ギルウェル


「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「


あなたにおススメの記事
関連記事